NIRAオピニオンペーパー
Online ISSN : 2436-2212
中核層が活躍できる社会の構築
個人の尊重と信頼の醸成が鍵
牛尾 治朗宇野 重規
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研究報告書・技術報告書 オープンアクセス

2018 年 37 巻 p. 1-6

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抄録
NIRA総研は、これまで、国や地域を自分が支えるという意識をもった人びとを「中核層」とよび、中核層が活躍できる社会を構築すべきであると提言してきた。戦後、国や地域を支えるのは自分だというエリート意識をもった人びとが周囲の期待にも応えつつ、中核的な役割を担ってきたが、経済社会のグローバル化が進むなかで、そうした意識は次第に弱まっている。なかでも、グローバルに活躍する人たちと日本の地域との結びつきが希薄になりつつある。また、地域コミュニティでも、かつて地域を支えていたような人材を輩出することが困難となっている。本稿では、中核層のプロジェクトをリードしてきたメンバーのうち、NIRA総研の牛尾治朗会長と宇野重規理事が『Voice』の創刊 40周年記念号における対談で、現在の日本社会が抱える課題と、それにどのように対応していくべきかについて、議論を行なった。
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