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総説
UV 印刷インキの特徴と応用
奥田 竜志
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2013 年 34 巻 5 号 p. 245-252

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抄録

UV 硬化技術が印刷インキに応用され始めてから既に30 年以上が経過した。2012 年の国内需要は11,000 トン程度と推定され1),UV インキの特徴が生かせるさまざま用途,紙器包装,ビジネスフォーム,シールラベル,プラスチック印刷等に普及している。近年では,従来インキで印刷されてきた商業印刷(ちらし,カタログ等)でも,短納期に対応できるという特徴を生かし,採用が進んでいる。UV インキと言っても,その用途や印刷方式によってさまざまな種類があり,各用途の要求性能を満たすために,顔料,樹脂,UV モノマー,光開始剤等の材料を組み合わせて最適に設計されている。中でも樹脂材料は製品性能を決定する上で極めて重要である。また,UV 印刷分野における最近のトピックスとして,(1)環境調和型UV インキ,(2)省エネルギーUV インキ,について紹介する。

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© 2013 合成樹脂工業協会
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