西日本皮膚科
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症例
局面型サルコイドーシス
 
岡田 哲哉橋口 洋一野辺 修明田代 正昭
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1976 年 38 巻 4 号 p. 603-609

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抄録

55才女子, 67才女子のサルコイドーシスの2例を報告した。2症例は福代, 仁木の分類で局面型であつた。症例1は皮膚とリンパ節, 症例2においては皮膚と眼が侵襲されているのみで他部位の病変は認められず, 軽症型のサルコイドーシスと推断した。諸種検査においてはKveim反応は不明であるが, ツ反応, DNCB試験などに無反応であり, また末梢血Tリンパ球の軽度減少が見られ, 細胞性免疫能の低下が認められた。治療はコルチコステロイド剤内服にて経過を観察し軽快の微候が認められた。

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© 1976 日本皮膚科学会西部支部
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