西日本皮膚科
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症例
多発性有棘細胞癌と前立腺癌の合併例
―過去15年間における多発癌の免疫学的検討を中心に―
篠田 英和前島 和樹石野 八州子堀 真西本 勝太郎
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1976 年 38 巻 6 号 p. 924-930

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抄録
82才男性の顔面に発生した3個のsquamous cell carcinomaと, 前立腺癌の合併した症例について報告し, あわせて多発癌の概念のもとに, 当教室における過去15年間の合致する症例をえらびだし, PPD反応, DNCB貼布試験, MIF, 末梢血リンパ球数を中心に若干の免疫学的検討を加えた。これら多発癌においては, 単発癌および非腫瘍群に比較して, 細胞性免疫能の低下傾向がうかがわれた。
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© 1976 日本皮膚科学会西部支部
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