西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
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症例
Salmon PatchとStrawberry Mark
柿坂 伸子宮沢 偵二石橋 正夫
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1979 年 41 巻 1 号 p. 54-57

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抄録
昭和51∼52年の2年間に観察した新生児は426名であつた。そのうちsalmon patchは35例, strawberry markは7例であつた。Salmon patchについてはその発生頻度, 性別, 発生部位, 分娩状態, 同胞観察などについて統計的観察を行なつた。Strawberry markについては生下時あるいは生後間もなくから, その経過を観察した。最初から定型的なstrawberry markを認めたものは1例もなく, 生後3∼10日の間に紅斑·貧血斑·毛細血管拡張などの初発症状をもつて始まり, 生後2週∼1ヵ月の間に定型的なstrawberry markを呈し, 生後2ヵ月半∼3ヵ月の間は増大傾向を示し, その後ほぼ変化のない状態が続き, 生後6ヵ月∼1年の間に消退傾向を示しはじめた。
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© 1979 日本皮膚科学会西部支部
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