西日本皮膚科
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研究
Myophenolic Acid(MPA)の表皮Purine代謝におよぼす影響
熊野 修治溝渕 博司上田 俊明小倉 良平
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1979 年 41 巻 2 号 p. 284-290

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抄録

Mycophenolic acidはpurine代謝系に関与するIMP脱水素酵素およびGMP合成酵素を阻害することによつて, 核酸合成を抑制することが知られている。われわれはこのmycophenolic acidをモルモットに経口投与し, 表皮におけるpurine代謝系がいかなる影響を受けるかを, purine代謝系に関与する諸酵素および遊離nucleotideを測定することにより検討を加えた。モルモット表皮中のDNAは, MPA投与群で約10%の低下をしめし, MPAが核酸合成を抑制したと考えられた。またXMP-phosphataseの活性の上昇と, xanthine oxidaseの活性低下が認められたが, salvage酵素の代償的な活性上昇は今回のわれわれの実験条件下では認められなかつた。高速液体chromatographyを用いての遊離nucleotideの検索では, control群とMPA投与群で有意の変化を認めることはできなかつた。

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© 1979 日本皮膚科学会西部支部
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