西日本皮膚科
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研究
ベーチェット病血清におけるカルボール反応の研究
田中 道雄
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1979 年 41 巻 6 号 p. 1108-1115

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抄録

昭和47年10月から52年10月までにえられたベーチェット病30例, 健康者100例の血清におのおの延べ552回, 670回にわたり, 0.5%, 0.7%, 1.0%, 1.3%濃度のカルボール加生理食塩水を試薬とするカルボール反応(重層法による沈降反応)を実施した。血清は働性を使用した。その結果本反応は, 1) 健康者では, 0.7% カルボール濃度以下では全例陰性を示した。1.0%以上の濃度では若干陽性例がみられた。2) ベーチェット病の臨床症状, 血沈値, CRP値とよく相関した。3) 病期, 炎症の程度に左右される本症患者の血清A/G比をよく反映した。4) 本反応の本態は推測の域をでないが, 本症の病勢判定に利用しうるものと考える。

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© 1979 日本皮膚科学会西部支部
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