西日本皮膚科
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治療
皮膚科領域におけるハイチオールの臨床使用成績
ハイチオール研究班
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1982 年 44 巻 2 号 p. 262-270

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抄録

1) ハイチオールを各種皮膚疾患に使用し, 他剤との併用効果も含めて, 「やや有効」以上を採用した有効率は77.7%(143/184例)であつた。
2) 疾患により効果に差が認められた。
3)「紅斑または潮紅」, 「腫脹」などの症状別の改善は, ほとんどの症状に有意の改善が認められた。
4) 週ごとの改善傾向では「紅斑または潮紅」, 「丘疹」, 「鱗屑」において早期に症状の改善が認められた。
5) 副作用は1.1%(2/184例)にみられ, 嘔気, 悪心·嘔吐であつた。併用薬剤の影響も否定できない。

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© 1982 日本皮膚科学会西部支部
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