1983 年 45 巻 2 号 p. 177-181
41才女性のsubsepsis allergicaの1例を報告した。臨床的には間歇性弛張熱, 一過性の反復性蕁麻疹様発疹, 関節痛を主症状とし, 白血球増多を伴つていた。種々の細菌学的検査の結果はすべて陰性であり, 原因となるような感染病巣はみられなかつた。初回入院時にPaul-Bunnell反応の特異的上昇を示し, その後にDDSによると思われるdrug hypersensitivityを示した。本症候群は生体の過剰免疫反応のあらわれであり, 自己免疫疾患の前段階と考えた。