西日本皮膚科
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治療
リノビンの使用経験
—2倍量投与による検討—
山田 清
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1983 年 45 巻 2 号 p. 262-265

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抄録
慢性蕁麻疹に対し従来のリノビンの2倍量(1 vial中にヒトγ-グロブリン24mgを含む)を週1回で計10回投与し, 注射終了時および注射1ヵ月後の治療効果を検討した。注射終了時では20例中著効が7例, 有効が5例で有効率60%の成績を得た。とくに有効以上の例では他の報告にも指摘されているように投与初期(3∼4回目)に効果の発現がみられた。なお投与期間中, 副作用と考えられる臨床症状の発現は認められなかつたが, 2症例にGOT, GPTの異常上昇を認めた。本剤との関連は今のところ不明である。
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© 1983 日本皮膚科学会西部支部
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