西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
統計
転移性皮膚癌20症例について
村田 英俊梶田 哲大熊 憲崇飯塚 一大河原 章
著者情報
ジャーナル 認証あり

1985 年 47 巻 1 号 p. 76-84

詳細
抄録
昭和51年11月から, 昭和57年12月までの6年間の転移性皮膚癌20症例を集計した。その原発巣, 転移部位, 臨床像, 組織像, 予後などを検討し, 次のような結果が得られた。1)乳癌が7例でもつとも多いが, すべて女子例で, 男子例に多いのは肺癌であつた。2)転移の出現部位は胸部が多く, とくに原発巣を覆う部位に転移したものが圧倒的に多かつた。3)臨床像は結節型が圧倒的に多く, 4)組織像は腺癌が圧倒的に多かつた。5)皮膚転移後死亡までの平均生存期間は9.4ヵ月で, 1年以内に死亡する例が殆どであつた。
著者関連情報
© 1985 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top