1985 年 47 巻 4 号 p. 711-715
6施設の共同研究により, 帯状疱疹に対するセファランチンの有用性を検討した。
1) 試験実施症例数は66例であつたが, 脱落および除外基準に該当した16例を除いた50例を解析対象とした。
2) 改善度において, 皮膚症状は89.8%, 疼痛は75.0%, 全般改善度は83.3%と高率の改善が得られた。
3) 有用度において, 有用率は69.4%であつた。
4) 副作用は対象とした50例にはみられなかつた。
5) 以上の点でセファランチンは帯状疱疹の治療に対し使用できる薬剤と考える。