西日本皮膚科
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治療
Aciclovirが奏効したカポシ水痘様発疹症の2例と帯状疱疹の1例
深松 建史今山 修平
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1985 年 47 巻 5 号 p. 912-914

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抄録

Aciclovir〔9-(2-hydroxy-ethoxy methyl) guanine〕(以下ACVと略記)はグアノシン類似体で抗ウイルス作用を示す薬剤である。今回カポシ水痘様発疹症の2例にACV 750mg/日を4日間点滴静注して翌日には皮疹の乾燥をみた。また帯状疱疹の1例に250mg/日(1日1回点滴)を5日間点滴静注し, 5日目には皮疹の乾燥をみた。ヘルペスウイルス感染症のうち, カポシ水痘様発疹症に対してはACVはきわめて有効, また帯状疱疹に対しても1日1回の点滴という外来にて治療可能な方法によつて経過短縮効果があつた。

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© 1985 日本皮膚科学会西部支部
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