島根医科大学皮膚科教室
松江市立病院皮膚科
1986 年 48 巻 1 号 p. 24-27
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52才男子の左耳介舟状窩上方に生じたpseudocyst of the auricleの1例を報告した。嚢腫は豌豆大で, 圧痛などの自覚症状を欠いていた。組織学的に嚢腫は軟骨内に存在し, 内壁に上皮成分を有さない仮性嚢腫であつた。治療は嚢腫前壁軟骨を切除後, 圧迫固定をする方法で良好な結果を得た。本症は一般に自覚症状を欠くことがあるので放置されているものがかなりあるものと考えられ, 本症の発見と治療法の確立に努めるべきであると考えられた。
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