西日本皮膚科
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症例
Follicular Mucinosis
—自験例の報告と本邦報告例80例の統計的観察—
幡本 明利三原 公彦宮岡 達也林 紀孝利谷 昭治
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1986 年 48 巻 1 号 p. 44-47

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抄録

眉間部に境界鮮明な光沢のある紅斑性浸潤性局面を単発した11才男児の典型的なfollicular mucinosisの1例を報告し, あわせて1983年までに文献上収載された本邦例80例について統計的観察を行い, 以下の成績をえた。
1) 本症の男女比は4:3で, 10∼30代に症例が集中している。
2) 皮疹は顔面に好発し(55例), とりわけ頬部に多い(24例)。
3) 皮疹としては紅斑性浸潤性局面(49例), 集簇性毛孔性小丘疹(38例)および脱毛(20例)がみられる。
4) 特発型では皮疹を単発することが多く(28例中19例), 症候型では多発する傾向がみられる(12例中8例)。

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© 1986 日本皮膚科学会西部支部
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