西日本皮膚科
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研究
皮膚単純ヘルペスウイルス感染症におけるウイルス特異抗原の検出とウイルス分離の比較
吉田 正己手塚 正
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1986 年 48 巻 1 号 p. 57-60

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抄録
臨床的に単純ヘルペスと診断した30症例を対象とし, ヘルペス病巣から採取した材料についてウイルス特異抗原の検出とウイルス分離を試み, その結果を発疹の形態別および病日別に比較検討し, つぎの結果を得た。
1) ウイルス特異抗原の検出法とウイルス分離法は皮膚単純ヘルペスのウイルス学的診断法として同程度に有用であつた。
2) ヘルペス発症後早期の水疱や膿疱を材料とした場合, ウイルス特異抗原の検出率が高く, この方式で迅速にウイルス学的診断を下すことが可能であつた。
3) 痂皮を材料とした場合では, 両方法を試みておくと, ひとつの方法が陰性の場合でも他の方法でウイルス学的診断が下せた。
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© 1986 日本皮膚科学会西部支部
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