西日本皮膚科
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研究
接触過敏反応時のマウスリンパ節にみられた細胞内バーベック顆粒類似構造
浅野 翔一園田 優子相模 成一郎
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1986 年 48 巻 1 号 p. 61-69

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抄録

DNCB感作マウスをDNCB-bathに浸漬することにより, そのリンパ節内に増数出現した細胞内Birbeck granule(Bg)類似構造(BgS)を電顕的に観察してBgと比較検討し, 以下のことが明らかとなつた。
1) BgSはBgのrod部と同様, 2層の単位膜と1層の中間板とから構成されているが, その単位膜間の厚さおよび中間板の厚さはBgのそれより薄く, 中間板には周期構造がみられない。
2) BgSは, しばしばdiscoid bodyや, reticular patternを示すBgSと粗面小胞体との移行部像を伴う。
3) BgSと粗面小胞体との連続像がみられる。
以上のごとく, BgSはBgとは明らかに異なつた構造物であり, 最大の相違点はBgSが粗面小胞体から形成されたことを示唆する両者の移行像がみられたことである。

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© 1986 日本皮膚科学会西部支部
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