産業医科大学皮膚科教室
1986 年 48 巻 5 号 p. 853-858
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
4才女児。生後6ヵ月頃右側腹部に皮下結節が発生, 3才時にその表面皮膚に水疱様病変の出現をみた古典型限局性リンパ管腫の1例について, 酵素組織化学的ならびに透過電顕的に検討を加えた。これら結果を総合的に判定すると, 病変の主要構成々分である真皮上層の拡張した管腔は, 内容に赤血球を充満したものも空虚なものも, ともに毛細リンパ管に近い所見を示した。また本症の成因には, 皮下の病変が重要な役割を果すと考えられた。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら