西日本皮膚科
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研究
角層ケラチンとその発現異常病態
麻生 和雄
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1987 年 49 巻 5 号 p. 871-876

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抄録

角層ケラチン(67-65Kdとそのペアケラチン, 仮称)はsuprabasalの棘細胞で生成され, トノフィラメントケラチン線維とともに角層線維を形成するケラチンである。その分子中のV domainの特異なアミノ酸配列による2次構造で角層の機能に即した線維を構成している。最近のケラチン分子生物学の知見から, 角層ケラチンの分子構造, 鎖線維形成についてのべ, 優性, 劣性遺伝性掌蹠角化症で観察された角層ケラチンの異常とそれについて関連した病態, レチノイドの効果について報告する。

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© 1987 日本皮膚科学会西部支部
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