長崎大学医学部皮膚科教室
1988 年 50 巻 1 号 p. 77-81
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脂腺母斑上に発生した基底細胞上皮腫の1例を経験した。その生検標本では, 好酸性の数個の細胞からなる胞巣が多数散見された。胞巣部の細胞はkeratohyalin顆粒を有し, 電顕的にtonofilament, desmosomeなどが証明された。また, その細胞質は抗ケラチン抗体に強く反応した。これらの所見から各胞巣ではその中心部へむかう“角化”が営まれていることが示唆され, 角化型のBCEと考えられた。
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