西日本皮膚科
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症例
Chondrodermatitis Nodularis Chronica Helicis
藤澤 裕志川名 智子市川 雅子上野 賢一
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1989 年 51 巻 5 号 p. 877-880

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抄録

59才男子。冬期に圧痛のある灰白色, 直径8mm大の小結節がほぼ対称的に両側耳介輪部に出現した。左側の皮疹を部分切除したところ, 角質増生をともなう表皮肥厚, 毛細血管の拡張と増生, 炎症細胞の浸潤, collagen線維の変性を認め, chondrodermatitis nodular is chronica helicis(CNCH)と診断した。一方, 右側の皮疹は初診約4週後から縮小しはじめ直径3mm大の時に全摘した。残存していた左側の皮疹も消退傾向を示し, 約8週の経過で完全に消失し, 約2年経過した現在も再発をみない。自験例の皮疹の配置と自然消退はまれであり, それらにつき文献的検討をした。

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© 1989 日本皮膚科学会西部支部
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