西日本皮膚科
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研究
ビダラビンとアシクロビル(簡便法)の帯状疱疹に対する治療効果の比較検討
—帯状疱疹後神経痛への効果を中心に—
松本 義也川部 美智子安江 隆
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1991 年 53 巻 4 号 p. 732-736

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抄録

基礎疾患を有しない40歳以上の帯状疱疹患者105例に対し, 外来にて抗ウイルス剤のビダラビン(アラセナA®)300mg/日: 3∼5日間(80例), またはアシクロビル(ゾビラックス®)を簡便法として1日1回500mg: 3∼7日間(25例)点滴静注した。そして, その疱疹後神経痛(PHN)への効果についての両者の比較, および両者と抗ウイルス剤非投与対照群(51例)との比較を行った。その結果, 発症より1ヵ月以上を経過しても神経痛が残存するPHN(1ヵ月PHN)は, ビダラビン群では25%, アシクロビル群では24%に認められ, 両者間に有意差は認められず, 対照群の29%とも有意差はなかった。発病より5日以内の早期から抗ウイルス剤を投与することが1ヵ月PHNの減少に有効との結果はえられなかった。初診時に疼痛による睡眠障害を訴えた群では1ヵ月PHNの頻度が有意に高かった。

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© 1991 日本皮膚科学会西部支部
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