西日本皮膚科
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症例
アポクリン腺癌
桐原 義信村田 宏爾安田 浩中山 管一郎末永 義則旭 正一
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ジャーナル 認証あり

1995 年 57 巻 2 号 p. 255-258

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抄録

54歳の男性。右下腹部に生じたアポクリン腺癌の1例を報告した。約15年前より右下腹部に皮下結節を触れるようになり, 5年前より同部に紅色皮疹が出現してきた。初診時には32×24mmの局面および同部皮下に弾性硬の結節を数個触れた。病理組織学的所見では真皮全層から皮下脂肪織上層にかけて, 管腔様構造をとる腫瘍細胞が増殖していた。腫瘍細胞は異型性に乏しいが腺腔形成が目立ち, 一部に断頭分泌を認めた。酵素組織化学所見では酸フォスファスターゼ·β-グルクロニダーゼともに強陽性で, 免疫組織化学的所見ではCEA陽性, S-100蛋白は陰性を示した。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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