西日本皮膚科
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症例
単発性肥満細胞症
—2症例の報告と, 教室例の統計—
立石 毅梅林 芳弘高橋 久恵大塚 藤男
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1995 年 57 巻 2 号 p. 268-271

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抄録

症例1は1歳の男児。生後1週に左下腿に紅色の皮疹が出現し, 同部位に小水疱形成を繰り返していた。症例2は5ヵ月の女児。生後3ヵ月に右胸部に水疱形成を繰り返す皮疹が出現。いずれもダリエー徴候陽性。組織学的に真皮内に肥満細胞の増殖を認め, 単発性肥満細胞症と診断した。局所ステロイド剤外用にて水疱形成は抑制された。筑波大学皮膚科における1976年10月より1993年7月までの外来初診患者数47849人に対して, 肥満細胞症患者は10人で0.02%にあたる。単発性肥満細胞症はその中で2例(0.002%)のみであった。

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© 1995 日本皮膚科学会西部支部
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