1996 年 58 巻 5 号 p. 767-770
症例1: 74歳の女性。躯幹, 四肢に周囲に紅暈伴い中央に光沢ある硬化性局面が多発。抗核抗体(-)。抗ボレリア抗体(-)。症例2: 12歳の女児。躯幹, 四肢に表面褐色調の萎縮性硬化局面が多発。抗核抗体×80。抗ボレリア抗体(-)。両症例において真皮膠原線維膨化, 均質化, 血管及び付属器周囲, 膠原線維間に小円形細胞浸潤が認められた。正常皮膚と皮膚硬化病変の組織にCD34染色施行し比較したところ病変部真皮においてCD34陽性細胞の著明な減少が認められた。