抄録
脂肪腫8例, 頬部粉瘤3例, 前額部骨腫1例, 頚部リンパ節摘出1例, 女性化乳房1例, tissue expander挿入1例, 顔面片側萎縮症における頬部皮下剥離1例, 計16例に対し内視鏡下皮下剥離を利用した手術をおこなった。切開線を目的剥離部上に, あるいはこれより離れた部位に置いて鏡視下に皮下剥離をおこなった。全ての症例で合併症もなく良好な結果を得た。手術の侵襲を低める, あるいは露出部に瘢痕を残さないことが可能で, これが望まれる症例に対しては極めて有効な術式であると思われた。