国立横浜病院皮膚科
北里大学医学部皮膚科学教室
聖路加国際病院皮膚科
1999 年 61 巻 3 号 p. 291-293
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2歳の女児の汎発性環状肉芽腫を報告した。皮疹は腹部, 腰部, 下肢に一部環状を呈する小豆大から大豆大までの結節が散在性に認められた。病理組織学的には膠原線維の変性とそれをとり囲む組織球の浸潤を認めた。生検後も小結節の新生が続いたためトラニラスト51mg/日の内服を開始した。約2ヵ月の経過で色素沈着を残して治癒した。環状肉芽腫の治療としてトラニラストの内服は有効であると考えた。
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