西日本皮膚科
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症例
耐性乳酸菌製剤エンテロノン-R®による薬疹の1例
小林 桂子森田 明理辻 卓夫
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2000 年 62 巻 3 号 p. 346-348

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抄録

64歳の男性。平成10年5月そう痒を伴う紅色丘疹出現し,近医受診。ステロイド外用,抗アレルギー剤内服で軽快していた。12月エンテロノン-R®を処方された後皮疹は徐々に悪化し,ほぼ紅皮症状態となったため,平成11年2月名古屋市立大学病院皮膚科入院。近医で処方されていたエンテロノン-R®中止後,皮疹消失。その後,内服テストを行ったところ,同様の皮疹が出現した。さらに,DLSTテスト陽性,スクラッチパッチテスト陽性からエンテロノン-R®による多型紅斑型薬疹を考えた。

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© 2000 日本皮膚科学会西部支部
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