千葉大学医学部皮膚科学教室
2001 年 63 巻 1 号 p. 30-32
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48歳の女性。初診の4ヵ月前より,体幹,四肢に線状に配列し鱗屑を伴う,米粒大~小豆大の紅色丘疹が出現。皮疹の大部分は掻破部位に一致していた。生検病理組織で過角化,不規則な表皮肥厚,基底層の液状変性,真皮上層の帯状リンパ球浸潤がみられ,扁平苔癬と診断した。病因や誘発因子は明らかでなかったが,皮疹出現後約1年2ヵ月で徐々に自然治癒傾向を示し、1年7ヵ月後には略治した。
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