2001 年 63 巻 3 号 p. 240-242
54歳男性。18歳時より習慣的喫煙歴があった。1977年にバージャー病の診断を受け,加療されていた。1993年から趾端潰瘍を生じ近医外科で加療されたが難治であった。当科受診し,外用剤,消毒薬による接触皮膚炎を疑われ,初診時パッチテストで陽性となったポビドンヨードを治療から除いた。その後も治療に反応しなかったため,再度外用剤,消毒薬によるパッチテストを行ったところ,グルコン酸クロルヘキシジンも陽性となった。グルコン酸クロルヘキシジンによる消毒を中止したところ,著明な改善が得られた。