西日本皮膚科
Online ISSN : 1880-4047
Print ISSN : 0386-9784
ISSN-L : 0386-9784
症例
20年後に左鼠径部にリンパ節転移を生じた悪性黒色腫の1例
山口 宣久吉田 雄一清水 昭彦久保田 由美子中山 樹一郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2005 年 67 巻 4 号 p. 348-350

詳細
抄録

20年後に遅発転移を生じた悪性黒色腫の1例を報告した。悪性黒色腫の再発および転移は初期治療後10年以内に生じることが多いとされており,10年以上経過した後に転移すること極めてまれである。しかしながら,時として10年以上の無病期を経て,再発・転移をきたすこともあり注意が必要である。今回,我々が経験した症例を報告するとともに遅発転移をきたした悪性黒色腫の報告例を検討し,遅発転移のメカニズムなどについて考察する。

著者関連情報
© 2005 日本皮膚科学会西部支部
前の記事 次の記事
feedback
Top