西日本皮膚科
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症例
卵巣子宮内膜症を合併した臍部子宮内膜症の1例
大山 公崇寺〓 健冶朗金蔵 拓郎神崎 保内宮 礼嗣
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2006 年 68 巻 1 号 p. 37-39

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抄録

42歳,女性。約6ヵ月前より臍部の腫瘤を自覚,その後同部の疼痛,出血を自覚するようになり,当科受診となった。臍部に表面平滑で弾性硬の約1cmの褐色腫瘤があり,皮膚生検にて真皮下層にかけてほぼ1層の高円柱上皮細胞よりなる子宮内膜組織を認め,臍部の子宮内膜症と診断した。精査を行ったところ,経膣超音波検査,腹部MRIにて両側の卵巣に子宮内膜症性嚢胞を疑わせる所見があった。著明に腫大した左卵巣の子宮内膜症性嚢胞と臍部腫瘤を摘出した。自験例は,卵巣子宮内膜症と臍部子宮内膜症を合併しており,臍部子宮内膜症を診察した際は,婦人科受診を行い,卵巣をはじめとした骨盤内子宮内膜症の可能性を考慮することが必要であると考えた。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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