西日本皮膚科
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治療
マグノリグナン®(5,5'-ジプロピル-ビフェニル-2,2'-ジオール)配合製剤の肝斑など色素沈着症に対する改善効果
武田 克之荒瀬 誠治佐川 禎昭鹿田 祐子岡田 裕之渡辺 晋一横田 朋宏池本 毅柿島 博松尾 透
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2006 年 68 巻 3 号 p. 293-298

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抄録

0.5%マグノリグナン®(5,5'ジプロピル-ビフェニル-2,2'-ジオール;C18H22O2,MW=270.37)配合製剤の長期外用による顔面の色素沈着に対する改善効果を評価する目的で,6ヵ月間の連用試験を実施した。顔面に肝斑など色素沈着症を有する女性患者51名を被験対象とし,顔面の色素沈着を中心に0.5%マグノリグナン®配合製剤を6ヵ月間外用した。0.5%マグノリグナン®配合製剤外用部では,使用開始1ヵ月目から肝斑などにおける色素沈着の強度および面積の有意な改善を確認した。なお,本試験では色素脱失,皮膚刺激などの副作用は全くみられず,0.5%マグノリグナン®配合製剤の高い安全性が実証された。また,自己申告によるアンケートでも,肌実感および製剤評価で総合的に極めて高い評価が得られた。以上,0.5%マグノリグナン®配合製剤は顔面の色素沈着症に対して高い有効性を有することが実証された。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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