西日本皮膚科
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治療
尋常性乾癬に対するマキサカルシトール軟膏の効果
—マキサカルシトール軟膏と高濃度タカルシトール軟膏との左右比較試験—
加藤 則人岸本 三郎
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2006 年 68 巻 3 号 p. 299-304

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抄録

尋常性乾癬患者18例を対象として,マキサカルシトール25μg/g軟膏(オキサロール®軟膏)とタカルシトール20μg/g軟膏(ボンアルファ®ハイ軟膏)の有効性を検討するため,左右比較試験を実施した。マキサカルシトール25μg/g軟膏は平日1日1回・土日1日2回,タカルシトール20μg/g軟膏は全ての試験期間において1日1回,それぞれ左右対称部位に原則として8週間外用した。その結果,最終時の中等度改善以上の割合は,マキサカルシトール25μg/g軟膏群55.6%,タカルシトール20μg/g軟膏群33.3%であり,いずれの外用薬においても高い治療効果が得られた。また,全般改善度の左右優劣比較においては,マキサカルシトール25μg/g軟膏群優位の症例が33.3%,タカルシトール20μg/g軟膏群優位は11.1%であった。本試験の結果より,マキサカルシトール25μg/g軟膏の平日1日1回・土日1日2回外用療法は,乾癬治療において有効な治療法であることが示唆された。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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