西日本皮膚科
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症例
アナフィラクトイド紫斑を契機に発見された悪性腫瘍の2例
—悪性腫瘍を合併した自験11例の臨床解析—
市原 麻子青井 淳若杉 正司影下 登志郎尹 浩信小野 友道木村 公一
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2006 年 68 巻 6 号 p. 618-622

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抄録

症例1: 57歳,男性。両下腿の点状紫斑と関節痛を主訴に来院。胸部レントゲン,胸部・腹部・骨盤部CTで肺・肝・大動脈周囲リンパ節等に転移性腫瘍病変が認められた。精査の結果,原発巣として肝細胞癌が示唆された。症例2: 63歳,男性。両下腿の点状紫斑を主訴に当科受診。汎血球減少が認められ,骨髄穿刺の結果,骨髄異形成症候群と診断された。2例ともアナフィラクトイド紫斑(AP)が契機となって悪性腫瘍が発見された。成人発症のAPは感染症や薬剤などに加えて悪性腫瘍の検索が重要であると考えた。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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