西日本皮膚科
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症例
関節リウマチにみられたCutaneous Focal Mucinosisの1例
品川 はる美太田 幸則岩下 賢一梅澤 慶紀松山 孝小澤 明平林 香
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2006 年 68 巻 6 号 p. 630-632

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抄録

57歳, 女性。関節リウマチにてプレドニゾロン5mg内服中。初診の約1ヵ月前から右肘部に径3~8mmの透光性のある半球状に隆起する小結節が多数集簇し,一部では融合してみられた。ムチン沈着症,汗腺系腫瘍などを考え皮膚生検を施行した。組織学的には表皮直下に紡錘形の細胞を混じた粘液様物質を限局性に認めた。同部はアルシアンブルー染色陽性,トルイジンブルー染色で異染性を示した。以上より本症例を限局性の皮膚ムチン沈着症cutaneous focal mucinosis(CFM)と診断した。甲状腺機能異常などを含め全身性疾患はみられなかった。CFMは特定の疾患と合併することは少ないといわれているがCFの本邦報告53例をまとめ,合併症の有無,鑑別疾患などについて若干の文献的考察を加えた。

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© 2006 日本皮膚科学会西部支部
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