整形外科と災害外科
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感染性脊椎疾患に対する高気圧酸素療法を併用した保存療法
鮫島 浩司川内 義久丸山 裕之佐々木 裕美横内 雅博井尻 幸成石堂 康弘小宮 節郎
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2007 年 56 巻 2 号 p. 211-213

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抄録

【目的】脊椎感染症に対し,保存治療に高気圧酸素療法を併用し良好な結果を得たので報告する.【方法】対象は8例(男5例,女3例),年齢は15~83歳(平均65.2歳)であり,疾患は椎体椎間板炎6例(頚椎1例,胸椎2例,腰椎3例),腰椎硬膜外膿瘍2例であった.感染原因は血行感染6例,硬膜外チューブ1例,星状神経節ブロック1例であった.保存治療計画は,患部穿刺や血液培養などにて起因菌を同定の後,抗生剤投与および高気圧酸素療法を10~20回を目安に実施した.【結果】治癒(CRP陰性化)6例,軽快(CRP低下)2例であった.治療開始より退院までは10~60日(平均34.2日)であった.起因菌は,MSSA 2例,MRSA,肺炎球菌,溶連菌,真菌がそれぞれ1例,不明2例であった.神経症状のない脊椎感染症には,保存治療が第一選択であるが,高気圧酸素療法を併用することにより良好な成績が得られた.

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© 2007 西日本整形・災害外科学会
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