整形外科と災害外科
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Hansson pinの術後に大腿骨転子部骨折を生じた2例
朝倉 透進 訓央大江 健次郎松浦 恒明
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2011 年 60 巻 2 号 p. 205-209

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抄録

Hansson pinの術後に大腿骨転子下骨折を生じた報告は散見されるが,大腿骨転子部骨折を生じたとの報告は非常に稀である.今回,Hansson pinの術後に生じた大腿骨転子部骨折の2例を経験したので報告する.いずれも初回骨折後にHansson pinで骨癒合が得られ,術後4年8ヶ月と3年1ヶ月で再転倒し,Hansson pin周囲の大腿骨転子部に骨折を生じた.転位のない1例では保存治療を,転位を伴う1例ではHansson pinを抜釘して髄内釘固定を行った.いずれも再び良好な骨癒合を得た.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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