整形外科と災害外科
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人工膝関節置換術における肥満度の影響
泉 政寛宮崎 真樹井手 衆哉馬渡 正明佛淵 孝夫
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2011 年 60 巻 2 号 p. 308-311

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抄録

当院にて2006年1月から2009年1月までに行ったTKA 294例444膝を対象とし,術後合併症や術前後の膝関節機能と患者の肥満度との関連性を検討した.これらの患者をBMIを用いて3群に分類し,それぞれの年齢,既往歴,合併症,膝関節機能,術後在院日数を調べた.全症例のBMIの平均は25.7であり,BMI 30以上の高度肥満群は46例(15.6%)であった.年齢,在院日数,膝関節機能は各群間で有意差を認めなかった.術前の糖尿病の既往,術後合併症の総数(術創に関する合併症)は高度肥満群で有意に多い結果となった.TKAにおいて,肥満患者も非肥満患者と同様の手術の成果を得ることはできたが,手術に関して合併症などの問題点があることを十分説明する必要があると考えられた.

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© 2011 西日本整形・災害外科学会
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