整形外科と災害外科
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腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下椎間板摘出術における早期再手術例の検討
鮫島 浩司川内 義久吉野 伸司富村 奈津子川添 泰臣石堂 康弘小宮 節郎
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2012 年 61 巻 3 号 p. 539-542

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抄録

当院における腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下椎間板摘出術(MED)において早期再手術例について検討した.2007年9月~2011年7月までに当院において腰椎椎間板ヘルニアに対し実施したMED手術148例を対象とした.術後2週間以内の早期に再手術を要した症例に対し,その原因,対策等について,同時期に実施した従来法106例と比較検討した.MED法において再手術は7例(4.7%)に実施されており,従来法では2例(1.9%)実施されていた.MED法での再手術の原因は,ヘルニア再発4例,硬膜外血腫1例,除圧端症候群1例,原因不明の疼痛悪化1例であった.従来法では,硬膜外血腫1例,創感染1例であった.MED法でのヘルニア再脱出例は,初回手術時のヘルニア形態が脱出ヘルニアであり,早期離床が原因というより椎間板内ヘルニアの取り残しが原因と考えられた.

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© 2012 西日本整形・災害外科学会
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