整形外科と災害外科
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腰椎変性側弯・変性すべりを伴う腰部脊柱管狭窄症に対する手術治療
―制動・固定(ハイブリッド)法―
力丸 俊一石村 啓司野口 康男
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2013 年 62 巻 2 号 p. 276-278

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抄録

腰椎変性側弯や変性すべりを伴う脊柱管狭窄症の手術治療に於いて,除圧に加え固定が必要な症例がある.Rigid systemを用いた強固な固定は手術侵襲の大きさや術後隣接椎間への影響が危惧され,特に高齢者への適応は躊躇される.2005年よりsemi-rigid systemを用いた制動・固定(ハイブリッド)法を考案し,良好な臨床成績が得られている.対象は18例(女性9例,男性9例),手術時平均年齢は72.4歳(58-85歳),術後追跡期間は平均37.9カ月(6-79カ月).制動・固定椎間は2椎間11例,3椎間6例,5椎間1例.椎間固定には局所骨のみ,局所骨にハイドロキシアパタイト(HA)または椎間スペーサーを用いた.脱回旋による側弯矯正を行ない,また過度なすべり矯正は行わず制動・固定した.X線画像上,1)立位にて側弯増強の症例,2)2椎間すべりの症例が制動・固定(ハイブリッド)法の適応と考えている.術後1例にscrewの折損がみられたが,臨床症状への影響はなく,有用な術式一つと考えられる.

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© 2013 西日本整形・災害外科学会
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