整形外科と災害外科
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ダンベル型を呈した硬膜外血管腫の3症例
田籠 泰明宮崎 正志吉岩 豊三小寺 隆三津村 弘
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2014 年 63 巻 2 号 p. 345-349

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抄録

脊髄血管腫は椎体血管腫が一般的であり,椎体病変のない脊髄硬膜外血管腫は比較的稀な疾患である.そのうち,椎間孔およびその外側へ進展し,ダンベル型を呈したものの報告はさらに少ない.われわれはダンベル型を呈した脊髄硬膜外血管腫の3症例を経験した.3症例すべて数ヶ月かけて徐々に進行する脊髄症状を呈していた.MRIではT1強調画像で低信号,T2強調画像で高信号,ガドリニウム造影で均一に造影され,すべての症例で椎間孔内外に進展していた.すべて手術療法により全摘することができ,術前の症状は消失し,現在のところ再発も認めていない.

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© 2014 西日本整形・災害外科学会
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