整形外科と災害外科
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3次元CT画像を用いた寛骨臼回転骨切り術前後の臼蓋骨頭被覆角の変化
仲宗根 哲山内 貴敬堀苑 英寛金谷 文則大湾 一郎
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2014 年 63 巻 4 号 p. 727-731

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抄録

【目的】臼蓋形成不全股に対する寛骨臼回転骨切り術(CPO)において,CPO前後の骨性被覆を計測し,術前の前方被覆の程度とCPO後の骨性被覆の変化について検討した.【対象と方法】CPOを行った22例23股,全例女性,平均45歳(22~54)を対象とした.3次元解析ソフトウェアを用いて骨頭中心を通る臼蓋の15°毎の放射状断面から臼蓋骨頭被覆角(被覆角)を計測した.臼蓋前方の被覆角が45°未満群と45°以上群に分け,CPO後の被覆角の変化について検討した.【結果】45°未満群は,45°以上群に比べてCPO後の臼蓋前方から上方までの被覆角は,有意に小さかった.CPO前後の被覆角の変化に有意差はなかった.また,両群とも臼蓋の前方側に変化量が大きかった.【考察】前方被覆が小さい症例においても,大きい症例と比較して回転骨片の移動量に差がなく,また,いずれも骨片は前外方へ回転していた.臼蓋形成不全の程度を3次元的に評価し,術前計画を立てる必要があると思われた.

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© 2014 西日本整形・災害外科学会
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