整形外科と災害外科
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人工膝関節全置換術におけるKnee Align 2®ナビゲーションの使用経験
清原 悠太宮﨑 信沼田 亨祐楊 拓也棚平 健髙田 弘誠中島 三郎
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2016 年 65 巻 3 号 p. 434-436

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抄録

(目的)Knee Align 2を用いて行ったTKAの大腿骨と脛骨の骨切り精度を検討することである.(対象)2014年7月から2015年5月までにTKAを行った21膝(男性:5膝 女性:16膝),平均年齢74.4歳である.(方法)Knee Align 2の骨切り角度は全例冠状面において大腿骨,脛骨ともに機能軸に垂直,矢状面においては大腿骨を屈曲 3°,脛骨を後方傾斜 3°に設定し,使用機種は全例バンガードPS typeとした.(結果)目標設置角の前後2度以内をsafe zoneとしたとき,大腿骨冠状面では66.7%,矢状面では85.7%,脛骨冠状面では85.7%,矢状面では81.0%であった.(考察)諸家の報告による骨切り精度は,従来法では約65-80%,Knee Align 2では約90-95%であった.当院のそれは約66-86%であり,従来法よりは良かったが,Knee Align 2の諸家の報告よりは劣っていた.

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© 2016 西日本整形・災害外科学会
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