整形外科と災害外科
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右第2中足骨に発生したmyoepitheliomaの1例
有馬 嵩博岡 潔佐藤 広生末吉 貴直水田 博志
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キーワード: 筋上皮腫, 骨腫瘍, 中足骨
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2018 年 67 巻 2 号 p. 203-206

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抄録

稀な疾患である骨原発myoepitheliomaの1例を経験したので報告する.症例:53歳女性.4年前より右足部の疼痛が出現し,症状が持続するため近医を受診した.画像検査にて右第2中足骨の腫瘍性病変が疑われたため,当科紹介受診となった.単純X線では右第2中足骨に周囲の硬化像を伴う,辺縁整の骨透亮像を認めた.MRIでは病変部はT1WIで低信号,T2WIで高信号,Gd造影にて造影効果を呈していた.内軟骨種などの良性骨腫瘍が疑われたため,骨腫瘍掻爬及び人工骨移植術を施行した.病理検査の結果,myoepitheliomaの診断であった.考察:myoepitheliomaは全唾液腺腫瘍の1%以下で発生する稀な疾患であり,骨原発myoepitheliomaは我々の渉猟しうる範囲では20例を認めるのみであり,良性例は12例,悪性例は8例であった.

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© 2018 西日本整形・災害外科学会
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