整形外科と災害外科
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原発性副甲状腺機能亢進症の初期診断における整形外科の関与
北島 雄人森本 忠嗣園畑 素樹馬渡 正明
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2019 年 68 巻 4 号 p. 805-807

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抄録

骨粗鬆症や骨腫瘍の鑑別疾患として原発性副甲状腺機能亢進症(PHP)が知られるが,初期診断における整形外科の関与についての詳細な報告例はない.当院にて2005年8月~2016年11月のうちにPHPと診断された100例を対象とし,整形外科受診歴と加療内容,診断の契機,単純X線所見,骨粗鬆症,脆弱性骨折の既往を調査した.整形外科受診歴があったのは34例(34%)で,そのうち16例が原発性骨粗鬆症として加療されていた.整形外科受診を契機に診断されたのは15例(15%)であったが,特徴的な骨病変所見を契機として発見された症例はなかった.PHP診療において整形外科は初診で関わることは稀ではなく,多くは原発性骨粗鬆症として加療されていた.骨粗鬆症の診断・加療では鑑別疾患としてPHPを念頭において診療にあたる必要性があることを認識させられた.

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© 2019 西日本整形・災害外科学会
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