整形外科と災害外科
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成人脊柱変形に対する脊柱再建術後PJK発生時期についての検討
太田 浩二白澤 建藏山下 彰久原田 岳渡邊 哲也橋川 和弘大迫 浩平綾部 裕介白石 さくら
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2020 年 69 巻 2 号 p. 237-240

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抄録

成人脊柱変形に対する矯正固定術はProximal Junctional Kyphosis(PJK)が問題とされている.当院で2014年から2018年の5年間に施行した成人脊柱変形に対する矯正固定術19例のうちPJKは42.1%(8例)であり,そのうちUpper instrumented vertebra(UIV)骨折は31.5%(6例)であった.UIV骨折の発生時期は7-60日(平均20.5日)であり,4例は術後14日以内の発生であった.PJKの大部分はUIV骨折でありUIV骨折の予防には術直後の動作指導の徹底と全てのスタッフへの周知が重要である.

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© 2020 西日本整形・災害外科学会
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