整形外科と災害外科
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プレートが折損し再手術を余儀なくされた鎖骨骨折の1例
井上 隆広井上 三四郎菊池 直士増田 圭吾岩崎 元気田中 宏毅中村 良川本 浩大泊 健太阿久根 広宣
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2021 年 70 巻 1 号 p. 164-165

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抄録

【緒言】鎖骨骨折術後経過フォロー中にVariax Clavicle Plate(Stryker社)が折損し再手術を余儀なくされた1例を経験したので報告する.【症例】症例:55歳男性,既往歴特記事項なし.ロードバイク走行中に転倒し受傷した.当科受診しX線検査で右鎖骨骨幹部骨折(Robinson分類Type2B1)を認めVariax Clavicle Plateを用いて内固定術を行った.術後経過良好であったが,受傷約2ヶ月後ロードバイク走行中に再度転倒し,プレート折損及び鎖骨骨幹部粉砕骨折を認め当科再診となり再手術施行した.【考察】鎖骨骨折に対してプレートによる内固定を行う場合は,プレート折損の可能性について患者に十分説明し,スポーツ再開についても骨癒合を確認した上で許可すべきであることを再確認させられた.

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© 2021 西日本整形・災害外科学会
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