整形外科と災害外科
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Reverse Shoulder Arthroplastyにおけるスクリュー固定に対するナビゲーションの効果の検討
栫 博則海江田 英泰中村 俊介藤元 祐介今村 勝行廣津 匡隆藤井 康成谷口 昇
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2021 年 70 巻 1 号 p. 80-82

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抄録

我々はより正確な人工関節の設置を目指し,ナビゲーションを導入している.本研究の目的はReverse Shoulder Arthroplasty(以下RSA)におけるスクリュー固定に対するナビゲーションの効果を検討することである.対象はRSA施行後CT撮影が可能であった13例13肩とした.ナビゲーションの使用の有無で2群に分け(使用群8肩,非使用群5肩),使用したスクリュー長及びスクリュー先端から骨皮質までの距離を測定した.スクリューは上方,前下方,後下方,下方の4か所で使用していたが,ナビゲーションの使用の有無で有意差を認めたのは上方スクリューのみであった.(使用群平均29.3mm,非使用群平均21.2mm)スクリュー先端から骨皮質までの距離では有意差を認めなかった.ナビゲーション使用群で上方スクリューのみであったが有意に長いスクリューを安全に挿入できていたと考えた.

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© 2021 西日本整形・災害外科学会
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