整形外科と災害外科
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手指粘液嚢腫に対する関節包と骨棘除去の治療成績
山本 俊策二之宮 謙一合志 光平牟田口 滋佐々木 大坂本 悠磨蛯原 宗大
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2021 年 70 巻 3 号 p. 447-448

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抄録

【緒言】手指粘液嚢腫に対する手術治療は嚢腫を切除し,皮膚欠損部に皮弁形成術を行うのが一般的である.近年,嚢腫の原因となる関節包と骨棘を切除する手術治療が報告されており当院もこの方法を実施しているので報告する.【対象】2012年4月から2018年11月までに手術治療を行った25例で,男性2例,女性23例,平均年齢73歳(51-84歳)平均経過観察期間18ヶ月(12-84ヶ月)罹患指は母指4指,示指8指,中指8指,環指4指,小指1指であった.【結果】再発は認めなかった.【まとめ】嚢腫の切除は行わず,関節包および骨棘切除を行い良好な結果が得られ有用な方法と考えている.

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© 2021 西日本整形・災害外科学会
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